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ありがとうパッキャオ、ありがとうマルケス

2012年12月15日

衝撃の瞬間だった。一瞬何が起こったのか全くわからなかった。ダウンの応酬、マルケスが後退しパッキャオが追う、6ラウンド終了間際。世界の誰も予想していなった、いや恐らくただ一人ファン・マヌエル・マルケスだけは確信していた一撃。

マニー・パッキャオが敗れた。

 

今 更パッキャオとマルケスのキャリアについてだらだらと語ることなど何もない。一人は東洋の島国フィリピンから体一つでボクシングの本場に殴りこみ、立ち塞 がるあらゆる強敵を倒し続けた。東洋人は軽量級でしか通用しないという常識を破壊しこのビジネスの流れそのものを変えてみせた。一人はボクシング王国メキ シコの歴史と伝統を背負い、クラシカルなスタイルを磨き続け老いてなお名声を高めてきた。

新たな時代を切り開いた男と伝統を更なる高みに導いた男。好対照にして宿命のライバルにして偉大なる二人の四度に渡る死闘を僕らは目撃することができた。いちファンとしてこれ以上の喜びがあるだろうか?

 

で も今僕の胸の内にあるのは純粋な満足感や興奮ではなく、ぽっかりとした虚脱感だ。「パッキャオ時代」という一つの時代が終わったという哀しみ。どんな敗北 を喫しようともパックマンの栄光あるキャリアが色あせることはない。ボクシングの歴史ある限りマニー・パッキャオの伝説は語り継がれる。だけど今日、たし かに一つの時代が終わったのだ。先週世代交代の季節だという記事を書いたばかりだというのに、今度はパッキャオだ! なんという一年だ!

もちろんパッキャオの実力がすっかり枯れてしまったというわけではない。まだまだ第一線でやっていけるだけの力はある。だが少なくとも、「生ける伝説」としてのキャリアは終わった。この先に待っているのは「人間」パッキャオのパーソナルな戦いだ。

今後のことは何もわからないが、一つはっきりしていることはパッキャオは敗戦の直後に現役続行を断言したということだ。そしてマルケスも現役続行の意思を示している。あるいは五戦目もあるのかもしれないが、無論簡単に決まるような話ではない。

 

今僕に出来る事はこうして感謝の意を表明することぐらいだ。ボクサーはいつだって命がけでリングに上がる。僕らは彼らがお互いを傷つけ合うのを見て楽しむ、ある意味では最低の人種だ。だから僕らは彼らに対する敬意と感謝を忘れてはいけない。

ありがとうパッキャオ、ありがとうマルケス。

ありがとうボクシング。

 

Seriously. Greatest. Sport. Ever.

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From → コラム

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