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アマチュアボクシングの大変革(補足編)

2013年3月30日

昨日の記事がとても多くに人に読んでもらったので嬉しいのだけど、そもそも日本のスポーツメディアの人々は何をしているのだろうかと疑問に思う。今のところこのアマボク大変革について書かれた日本語のマスコミ記事を読んだことがないのだけどそれは探し方が悪いだけなのだろうか。IBF・WBOへの加盟以上に大きな影響を及ぼす大事件なのに。

 

さて昨日の記事において書き漏らしている事があったので補足としていくつか書いておきます。

まず何よりも重要なのは「採点基準などの細かいルール(それを細かいと呼べるかは別にして)は今までも頻繁に変わってきたし、これからもどんどん変わっていくだろう」ということです。コンピュータ採点時代においても、軽めのヒットをポイントに加算するかどうかといったことや最終的なスコアの計算方法に至るまで何度も変更を繰り返して来ました。昨日書いた新しい10点法については複雑すぎるのではといった声もありますが、今のところあのシステムでやると確定しているのは4月の全米選手権のみです。10点法でやるという大きな枠組みは変えないでしょうけど、具体的な運用方法、採点基準についてはいくつもの大会で得たフェードバックを反映させて細かく改正が重ねられていくはずです。そのため今年10月の世界選手権ですら昨日書いたのとは違うルールが採用されている可能性は大いにあります。ましてリオ五輪までルールが全く変わらない可能性はほぼゼロでしょう。実はアマトップ選手に絶対に必要なのがこうした頻繁なルール改正に対応する能力なんですよね。

 

そして最大の疑問。ヘッドギアを外したほうがいいのならなぜ成年男子のみなのか? 女子やジュニアはそのままなのはなぜなのか。これは全くわかりません。今のところAIBAからこれについて話は出てないようです。しかし憶測はあります。要は安全性というよりアマチュアボクシングを、特にオリンピックにおいてもっと人気のある競技にしたいという商業的な思惑なのではないかということです。あのレスリングまでもが除外の危機に晒されている現在、ボクシングだって伝統の座にあぐらをかいていたらある日突然戦力外通告を言い渡される……そんな恐怖をAIBAの幹部たちが持っていないはずがありません。ましてボクシングの五輪における地位や人気は半世紀前とは比べ物にならないほど低下していますから。

ではヘッドギアを外すとなぜ人気が上がると期待できるのか。真っ先に考えられる理由はKOが増えるのではないかということです。ないよりあったほうがいかにもKOは増えそうです。ただし現在既にヘッドギア無しでやっているWSBの方では、KO率は既存プロと比べてかなり低調に推移しているようですので、オリンピックにおいてもあまり頻繁に派手なノックアウトシーンが見れるなどと思わないほうがいいでしょう。

もう一つの理由はヘッドギアを外すことによって選手の顔がはっきり見れるということです。これはとても地味ですけど確かな効果があります。現状では選手は赤もしくは青のお決まりの衣装に身を包み顔の半分をカバーします。これでは誰が誰だかわからない。たとえイケメンのスーパースターが現れたとしても、試合映像でそのイケメンっぷりが伝わらないのではTV局にとっていまいち魅力的な素材にならないでしょう。「テレビフレンドリーであること」これは今や全五輪競技にとっての喫緊の課題です。

 

というわけで一連の話題は一旦ここまで。またなにか大きな動きがあれば記事にしたいと思います。

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