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フレディ・ローチ曰くゾウ・シミンは一年以内に世界王者になる

2013年4月5日

名匠ローチは断言した。中国拳闘界の大英雄ゾウ・シミン(鄒 市明)は一年以内に世界王者になる。それも8戦目で世界を取ったレオン・スピンクスよりも少ない試合数で。

どんなトップアマでも、例え五輪金メダリストでも最初は格下相手にじっくりプロの水に慣れさせるのが当たり前の欧米のボクシング界でこのようなセリフを聞くのは非常に珍しい。大橋会長ではなくフレディ・ローチが言っているのだから一定の信頼性はあると見るべきだろう。

確かに“黄金の拳”ゾウ・シミンは並のトップアマとは違う。五輪二連覇、世界選手権三連覇というのはほとんど漫画の世界の戦績だ。しかし世界獲りを急ぐ最大の理由はゾウの年齢がもうすぐ32歳に達するということだろう。軽量級であることも考えれば残された時間はごく短い。

だがそれでもローチはゾウへの絶賛を惜しまない。「彼はものすごく覚えが早いんだ。私がハードな練習を課すほど彼はハードに学ぶ。素晴らしい生徒だよ」「彼は確かに31歳かもしれない。でもボクシングは年齢ではなくどれほどの戦いを経験したかで評価されるものだ。彼はその素晴らしいキャリアの中でほとんど打たれていない、フレッシュな31歳なのさ」この2月から自分のジムでゾウを鍛えているローチはゾウをあらゆる点でベタ褒めしている。ゾウは既にブライアン・ビロリアともスパーを行なっているが、そこでもプロとして充分やっていけるだけの能力を見せたようだ。

ゾウ・シミンとミゲル・ディアス

ラスベガスでトレーニングするゾウ。

ゾウをプロモートするボブ・アラムも同様に鼻息を荒くする。「最初私は彼のことをよく知らなかったし、彼がプロに対応できるかもわからなかった。だけど彼がここ数週間で見せたものは我々の期待をはるかに上回っているんだ。彼は驚異的なファイターだよ」

プロボクシングにおけるゾウに関してはその将来性についてよりも中国市場開拓の尖兵という切り口で語られることが多い。実際ロンドン五輪では苦しい試合もあり幾分かの衰えも感じさせた。あの時点でゾウのプロ転向を夢想していたボクシングファンはほとんどいないはず。しかしアラムはプライズファイトでのゾウ・シミンが客寄せパンダで終わるとは微塵も思っていないようだ。

アラムの期待の大きさは何よりゾウのデビュー戦のファイトマネーに現れている。実に30万ドル(!)。デビュー戦の四回戦に30万ドルである。しかもこの試合はブライアン・ビロリアとローマン・マルティネスのダブル世界戦を押しのけてのメインイベントとして挙行される。マカオ開催ということも含め何もかもが異例づくしのこの興行、はたして時代の徒花で終わるか新時代の幕開けとなるか。まずは今週末のデビュー戦を見届けたい。

続く

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From → コラム

3件のコメント
  1. KOKO permalink

    日本人みたいです(笑)1年以内世界王者(笑)でもリゴンドーにしろ、このゾウにしろ、五輪連覇の凄まじいアマ実績があれば、10戦に満たない戦績で世界もまあ許容範囲かなと。日本人はそうじゃないですからね。
    ろくなアマキャリアもないのに(あっても世界レベルで見ればカスみたいな・・・高校何冠とか・・・)急いで世界目指すのはホントやめて欲しいです。センサク・ムアンスリンにしても、ウィラポンにしても別物のムエタイとはいえ、やはり抜群の実績、リングキャリアがあっての早めの世界王座ですからね。それでも2人とも(特にウィラポンは・・・)すぐ陥落したわけで・・・プロボクシングはそんな甘くないでしょう。

    確かにゾウの選手寿命は短いですね。でも打たれてなくて、技術も高いわけですし、あと5、6年くらいはやりますよね、流石に。折角プロになったわけですし。
    フライ級は面白いことになりそうですね。デビュー戦の日、ビロリアがエストラーダと戦いますが、勝者と戦う日もそう遠くないでしょうね。復調したビロリアですが、エストラーダは強いです。メキシコにはバブルのせいか、戦績だけ立派なホープがいますが(某元バンタム級暫定王者みたいな・・・)そういうのとは違います。エストラーダが勝つ可能性も十分あると思います。
    いずれジョニゴンもくるでしょうし、セグラも厳しいサバイバルマッチを切り抜ければ、また世界タイトルに絡んでくるでしょう。”タイソン”マルケスもまだまだトップクラスの力はあるでしょう。ビロリア戦はメンタルの甘さ、ラティーノにありがちな悪い油断、慢心などがあった気がします。井岡もボロカス言われてますが、実力者には違いないですし、いずれフライに行くことを明言してるので、これも対戦したら面白そうです。日中対戦はヤバそうですね~~

    • 高校○冠というのは他国で言えば国内ジュニア選手権優勝! とかですから世界レベルで見ればそれがどうした扱いなのは仕方ないですね。もちろん肩書きがあるに越したことはないですけど。
      凄い戦績で弱い選手というのはどこの国にもいますよ。もちろん日本やアメリカなどにもいます。このジャンルの特産地として有名なのはブラジルやコロンビアですかねえ。

    • KOKO permalink

      また・・・すみません
      ジョニゴンではなくロマゴンですね・・・

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