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ボブ・アラム曰くゾウ・シミンはパッキャオより稼ぐ男になる

2013年4月6日

昨日の記事の続きというか、第二弾。

中国市場へのプロボクシング進出がどれほど大きな意味を持つのか。当代最高のプロモーターであるボブ・アラムの意気込みは半端ではない。「これは私の人生の中で最も大きなビジネスだ」アラムはそこまで言っている。アリやレナードやデラホーヤをプロモートしてきた男がそう言っているのだ。

毛沢東時代の中国ではボクシングは禁止されていた。彼らにとってボクシングはあまりに野蛮であまりに「西洋的」だったのだ。それが解禁されたのは1986年、その判断には多階級制のボクシングを強化することがオリンピックでのメダル数増加に大きく貢献するという計算があった。彼らの野望は2004年アテネ五輪でゾウが初のメダル(銅)を獲得したことで実を結び、ゾウは更に2つの金メダルを母国にもたらした。そのゾウがアメリカのプロモーターと手を組みマカオでプロボクシングデビューを果たす。なんとも時代の変化を感じさせる話である。

試合を開催するコタイ・アリーナ(金光綜藝館)を抱えるベネチアン・マカオ・リゾート・ホテル(澳門威尼斯人~度假村~酒店)もまたこのビッグイベントの重要なプレーヤーだ。ゾウの代理人がアメリカのプロモーターを求めてアラムに接触した時、アラムはゾウのことをほとんど何も知らなかった。そこでアラムはベネチアンホテルの人間にゾウのことを尋ねた。彼らは言った。「何が何でも獲れ」と。それが始まりだった。その言葉を裏付けるかのようにベネチアンホテルはこの興行のために並々ならぬプロモーションを展開している。セミファイナルで出場するブライアン・ビロリアが「これほどの規模の興行にはお目にかかったことがない」と目を丸くするほどだ。1万5千席を収容するコタイアリーナのチケットは既に大半がさばけたという。

とてつもない豪華さのベネチアン・マカオ

とてつもない豪華さのベネチアン・マカオ

この興行は中国全土に中継され、2~3億という単位の人々が視聴すると見込まれている。恐らくそれはボクシング史上最大の視聴者数を記録するだろう。だがそれさえアラムの野望の始まりに過ぎない。「私が彼と契約したのは単に彼をプロモートするためだけではない。彼を通じて世界中のボクサーを中国の人々に知らしめ、市場を築き上げるためなんだ」世界中のボクサー。今回の興行ではビロリアやマルティネスという二人の軽量級世界王者が登場する。フィリピンホープや日本人ボクサーも参戦する。しかしアラムが見据えている計画は更に大きい。

マニー・パッキャオ。言うまでもなくアジアボクシング史上最大最高のビッグネームがもうすぐそこに加わろうとしている。ベネチアン・マカオとシンガポール・ベネチアンが9月のパッキャオ戦を誘致するため猛アプローチを仕掛けてきているのだ。「パッキャオの試合をアジアで」という計画は去年にも持ち上がったし、アラムの頭の中にはもっと以前からあった。多くの人々にできっこないと言われ事実できなかったそれが、ゾウの出現で一気に現実味を増してきた。パッキャオとゾウの揃い踏み、それはこの業界の経済バランスを根底から揺さぶる可能性を秘めている。アラムはこのカードを中国でPPV展開しようと目論む。それが成功すればどれほどの富が動くのか想像もつかない。

アラムは語る。「誰もがアメリカに来たがった。ファイターにとってアメリカで成功することが最高のゴールだった。だけどそれがこの先も続くかどうか私にはわからない。私は今マカオやシンガポールで起こっていること、ベネチアンの人々の関心の高さや他のプランを目の当たりにしている。もはやアメリカで戦うことはそれほど大きなことではなくなるだろう」

「ゾウ・シミンは引退するまでにこれまでのパッキャオのどんな試合よりも、つまり2800万ドルよりも大きなファイトマネーを手にするだろう。私は今マーケットに何が起きているか知っている。中国のみならずインドネシアやマレーシアでPPVを始める方法もわかっているんだ」

マカオでのゾウは正にセレブリティ。ローチも現地で多数のファンに囲まれたという

マカオでのゾウは正にセレブリティ。ローチも現地で多数のファンに囲まれたという

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From → コラム

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