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パッキャオvsリオスinマカオ 決定!

2013年5月7日

来る来ると言われてきたものがついに来た。アジアの拳雄マニー・パッキャオが11月24日、中国マカオのベネチアン・リゾートホテル&カジノでの試合に臨む。147ポンドリミットで相手は激闘屋のブランドン・リオス。そのライバルであるマイク・アルバラードも有力候補だったが、最終的にリオスが争奪戦に勝利した形だ。共に直近の試合で負けた者同士ではあるが、これは大変なビッグマッチになる。

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マカオで今何が起きているかについては当ブログの過去記事も参照してほしい。ボクシング界の大長老ボブ・アラムは、東洋のラスベガスと謳われるマカオをボクシング界においてもベガス化しようとしている。その起爆剤となるのがアジアが生んだ史上最大のボクシングスターパッキャオだ。パッキャオの試合をアジアで、という目論見はずいぶん前から語られてきたが、結果として2006年のオスカー・ラリオスとの凱旋試合以降彼はラスベガスとテキサスでしか戦っていない。キャリアが最終盤に差し掛かった今、パッキャオは新しい時代にその足跡を残そうとしている。

4月6日に行われた第一弾のマカオ興行は大成功だったと言って良い。1万5000席の大アリーナはほとんど埋まり、熱戦につぐ熱戦が展開された。日本の吉田龍生と石本康隆も登場し、特に石本はバスケスJr.を相手にビッグなアップセットを引き起こし観衆を大いに沸かせた。2つの世界戦も見応えのあるもので、メイン格のゾウ・シミンプロデビュー戦において会場は沸騰した。客席を埋めたファンの多くは金メダリストの英雄ゾウを一目見に来た中国人客で、彼らの大半はボクシング観戦に馴染みはなかったはずだ。それでも前座からあれだけ盛り上がったのはこの小さな都市のファイトタウンとしてのポテンシャルを示している。マカオ興行は7月に第二弾が打たれるが、パッキャオが登場する11月のそれは比較にならないほどのメガイベントになるだろう。

リオスはパックマンにとって難敵とは言えないはずだ。攻撃力は怖いもののベタ足でボクシングに幅がなく、足を止めての打ち合い以外では強みの乏しいファイターは格好のお客さんとさえ言える。もちろんパッキャオは相手が遅いからといってポイント稼ぎに徹するような類のボクサーではないので、どう転ぶにせよ熱戦は約束されたようなものだから不満は全くないが、危険性はそこまで高くないのではないか。最大の懸念はパッキャオ自身の老いと衰えであり、自慢の健脚がうまく動かないようなら――つまり先日のセルヒオ・マルティネスのような状態になってしまうなら――リオスの腕力にねじ伏せられてしまう可能性もある。マルケス第四戦での動き自体は決して悪くなかったので大丈夫だとは思うが、あの試合からほぼ一年間隔が開くというのは不安材料だ。もっともこのブランク自体はあの敗戦直後からほぼ予定されていたことではあるのだが。ちなみにリオスにはかつてフレディ・ローチのパーキンソン病を馬鹿にするような発言を行なって謝罪した過去があり、そのためローチはこの試合を「絶好の仕返し」と位置づけている。

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さてマカオがボクシングシティーとして花開けば何が起きるのだろうか。米大陸の選手にとっての最大の舞台はやはりラスベガスであり、それは今後も変わらないだろう。しかしアジア圏のボクサーにとっては話が別だ。これまで地理的にもビジネス的にも遠すぎたベガスではなく時差1、2時間の範囲にアジア主要都市のほとんどを抱えるマカオで頻繁にビッグイベントが開催されるようになれば、興行主は当然アジアの人材を必要とする。実際4月の興行でもゾウ・シミンの他に日本人、フィリピン人、タイ人、そして地理的に近い豪州人らがしのぎを削って大いに興行を盛り上げた。今後もこれらの国々から出場選手を集めようとするのは当然の流れだ。

つまりこれは日本人ボクサーにとっても降って湧いた大チャンスなのだ。石本がビッグチャンスをモノにし大物食いを果たしたように、このマカオの地で今まで難しかったマッチメークが実現する可能性は大いにある。ただしただ座して待っているだけなら石本vsバスケスのように中堅クラスの日本人が格上にチャレンジする、というような趣向のカードでしかお呼びはかからないだろう。内山、山中のようなビッグネームを送り込みたいならテレビ局のバックアップ込みで積極的に売り込む必要が出てくるだろうが、日本側がそこまでするのかどうかはまだ先が読めない。それこそ「ロンドン五輪ミドル級金メダリスト」のあの男を登場させることが出来れば大変なアピールになるだろうが……。

とにかく11月のパッキャオ戦はいろんな意味で歴史的イベントになるだろう。マニー・パッキャオ最終章の1ページとしてもアジアボクシング新時代の序章としても見逃せない一日になりそうだ。

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