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マリナッジvsブローナー 激突寸前!

2013年6月21日

「つまるところブロナーはボクシングにおける誤りの集大成なんだ。(大物アドバイザーの)アル・ヘイモンが奴を今の地位に連れてきただけさ。俺が初めて世界に挑んだ時の相手を知ってるだろ? ミゲル・コットだ。奴はどうだ? なんとかロドリゲス? ファーストネームすら出てきやしねえよ」

「俺は最高のショーを見せる。23歳で3階級王者になるんだ。ポーリーは好きなだけクソトークをやってりゃいい。なぜならどうせ土曜日に俺達は戦うからだ。俺はヤツをぶち倒す。フ○ッキンKOしてやるぜ」

broner-malignaggi (8)

今週末の話題はなんといってもこの戦い一色だ。WBAウェルター級タイトルマッチ。ブロナーが勝てば一階級飛ばしの3階級制覇。だがそんなお題目よりも両者の舌戦とキャラクターが話題を作ってきたと言っていい。

マリナッジは現役王者でありながらShowtimeのレギュラーコメンテーターを務める喋りの達人。そしてブロナーはアフリカン・アメリカンボクサーの伝統たる生粋のトラッシュトーカーだ。やれあいつの女は俺の元カノだの、どっちのファーストネームがより「女々しい」かだの、本題とはかけ離れた罵り合いも随所にあった。ちなみにマリナッジ曰くブロナーの女は別に元カノというわけではなく「寝ただけの女」だそうだ。いや別にどっちでもいいけど。

下馬評は驚くほど挑戦者有利に傾いている。オッズメーカーによってはなんと15-1でブロナー有利としているところもあるほどだ。2階級下からジャンプしてきた挑戦者がこれほど強く支持されることなど滅多にないだろう。ただ確かにそれだけの期待感はブロナーにはある。そのパワー、身体能力、センス、どれも単なる若手スター候補の域を超えたレベルなのは間違いない。メイウェザーのコピースタイルをここまで高いレベルで消化し実践している者は他にいない。特にライト級での2試合で見せたパフォーマンスはそれまでの懐疑派をねじ伏せるだけの説得力があった。とはいえ対戦相手の質という面で誰もが納得するだけの実績は残していないのも確か。この戦いはブロナーが真のトップレベルに躍り出るための極めて重大な関門になる。

「ポーリー、お前は偉大な王者だ。お前は帽子を横に被る偉大なイタリアンだ、マジで。お前には才能がある。お前には日々の仕事を続けてほしい。なぜならこの試合の後、お前はボクシング界では用無しになるからだ……マイクロフォンを付けている時は別だがな」

迎え撃つ王者マリナッジは経験の違いを強調する。自分は長いこと世界のトップ戦線でやってきた、ブロナーは何も特別な相手じゃない、翻弄しギブアップさせてやる、と。マリナッジにパワーや決定力が欠けていることは明らかだし、それがブロナーを強気にさせていることは間違いない。直近の試合では伏兵カノにヒヤヒヤの薄氷防衛を味わっていることからしても、強豪ひしめくウェルター級の中では決してハイレベルな王者とは言えないだろう。しかしそれでもマリナッジにはマリナッジの意地があり、豊潤な経験と知識がある。王者が勝つとすればやはりそれは頭脳を活かした戦いの末ということになるはずだ。

「俺は何度もアンダードッグになってきた。不利と言われるのは驚きじゃないし、関係ないね」 「奴はアル・ヘイモンに感謝すべきだ。毎晩神に祈る代わりにアル・ヘイモンに祈るべきだ。なぜなら彼が奴の創造主だからだ」

ファイトマネーは王者が1.125ミリオン、挑戦者が1.5ミリオン。最新の為替レートに当てはめれば1億1000万円と1億4700万円だ。ここでも挑戦者を下回ってしまったマリナッジだが、勝てばもっと大きな試合が待っているであろうことは両者共通だろう。ちなみに前座に登場するジョナサン・バンクスは18万ドル、セス・ミッチェル10万ドル、サキオ・ビカ12万5千ドルにマルコ・アントニオ・ペリバンが5万ドルをそれぞれ受け取る。

話が逸れるが、ひとつ気になることがある。マリナッジは今やShowtimeに欠かせないレギュラー解説者だ。彼がリングに上がるならその間スタジオの穴は誰が埋めるのか? 心配はいらない。素晴らしい大物が名乗りを上げてくれた。現役王者にして“マジックマン”に匹敵する喋りの達人といえばこの漢しかいないだろう。誰かって? ほら、真ん中に写ってるでしょ!

Pauli Malignaggi vs Adrien Broner World WBA Welterweight Championship June 22, 2013 Brooklyn, New York Photos By Tom Hogan/Hoganphotos

追記:マリナッジは146.4ポンド、ブロナーは146.8ポンドで両者とも一発パス&両者とも最高のコンディションの模様。

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2件のコメント
  1. KOKO permalink

    両者、スピードが売りの選手、ブロナーはパワーもですが、2階級UPでどうなるか、この試合のみならず今後も注目していきたいですが。話ずれますが、そう考えるとパッキャオって改めて規格外だったと思います。彼がフライ級だったのはジュニア時代じゃないですからね・・・

    体格はほぼ同じ、リーチはむしろブロナーの方が長そう。あとブロナーって多分身長は170cmくらいなんでしょうけど、顔がすげぇ小さくて首も短くて、肩幅は異様にあって(肩の高さもマリナージより上)手足が長い、日本人と対極の体型だから、背は低くてもフレーム(文字通りの首から下の骨格)はデカいんですよね。
    内山もそうですが、遠めに見ると、大きく見えますね。

    ブロナーがさほど苦しまずに勝っちゃうでしょう。ライト級でとは言え、デマルコに何もさせずに完勝したのが自分の中では大きいです。デマルコはバレラにボコられた試合見て『この選手中々強い』と思ったんですが。
    トップクラスにはかなわないけど、同クラスの日本人ではまず勝てないレベル。
    嫌われ者のブロナーですが、僕はキャラとかは殆ど気にしないので・・・
    それより圧倒的にリングでのパフォーマンスを重視します。マリナージは速いけど、眠い選手だし。
    ブロナーはウェルターに留まらないような発言もしてるので、ぜひ通り越したS・ライトでガルシア、マティセなんかとやってほしいですね。

    • ブローナーは計量でもナチュラルで質のいいカラダを作って来ました。少なくとも動きが極端に重いということはないでしょうから、あとはパワーがどれだけ通用するかでしょうね。
      デマルコ戦のインパクトは強烈でした。勝つとは思ってましたけどあれほど一方的に勝つとは全く予想外。ポーリーに勝ってもまだ真の一流とは認められないでしょうけど、その入り口に立つことは確かでしょうね。

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