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特選プロスペクト総まとめ Part 2

2014年1月4日

Part 1ではある程度キャリアを積んだ成熟済みのプロスペクトを取り上げた。このPart 2ではまだまだ未知数の、しかし大きな可能性が詰まった駆け出しの新鋭達をピックアップしていく。気が付けば実に総勢28名! さすがにキリがないので画像やリンクは省略します……。

アレハンドロ・ゴンザレスJr.

バンタム級、21勝2分14KO、メキシコ。その名の通り、かつてケビン・ケリーから王座を奪い マヌエル・メディナ、ルイシト小泉らに敗れたアレハンドロ・“コブリータ”ゴンザレスの愛息子。まだ20歳だけに線の細さや動きのぎこちなさも幾分感じら れるが、正統なメキシカンの血を引く左フックの切れ味は素晴らしい。ちょっと目を離している隙に大化けする可能性は大いにある。

カリド・ヤファイ

バンタム級、10勝7KO、イギリス。あのナジーム・ハメドと同じくイエメンの血を引く技巧派の俊英。詳しくは過去記事参照。

ドディ・ボーイ・ペニャロサJr.

スーパーバンタム級、12勝11KO、フィリピン。父親はフィリピン人初の世界二階級制覇を達成したドディ・ボーイSr.、叔父は徳山、ジョニゴン、ファンマらと激闘を重ねたお馴染みジェリー・ペニャロサ。まさに最高の血筋に生まれた純血のサラブ レッドだ。まだまだ若さ故の危なっかしさは抜け切らないが、その躍動感溢れる強打には注目すべき価値がある。弟のデイブ・ペニャロサもホープの一人だ。

オスカー・バルデス

スーパーフェザー級、8勝8KO、メキシコ。これぞメキシカンファイターでございます、とでも言いたくなるようなザ・メキシカン、それがバルデスだ。メキシコでは珍しい二度の五輪出場を果たしているが、それもそのはず一度目の出場時はまだ18歳にもなっていなかった。アステカの戦士たちに脈々と受け継がれてきた由緒正しいレバーブロー、レフトフック、アッパーカット……この男がスターにならなければ何かの間違いだろう。

トカ・カーン・クレリー

スーパーフェザー級、9勝6KO、リベリア→アメリカ。西アフリカの小国から野心を胸に渡米した21歳の 若獅子。似た階級似た年代同じトップランク傘下のヴェルデホに比べると荒削りさが目立つが、身体能力や闘争本能では決して劣っていない。じっくりと時間をかけて育てれば大化けしうる素質の持ち主だ。

ロバート・イースター

ライト級、8勝8KO、アメリカ。この階級で身長180センチ、リーチ193センチというパニッシャー体型。それでいてそのボクシングに線の細さは感じられず、むしろかなりの攻撃力とキレ味の持ち主だ。こういうタイプは相手のレベルが上がると一気に脆さをさ らけ出すことも少なくないが、はたしてこの男はどうか。それはいずれ明らかにされることだろう。今見せている強さを上でも出せれば相当に面白い。

フェリックス・ヴェルデホ

ライト級、9勝6KO、プエルトリコ。低迷まっただ中のプエルトリコボクシング界最大の希望にして若きヒーロー。詳細は過去記事参照。

ジスライン・マドゥマ

ライト級、15勝9KO、コンゴ民主共和国→カナダ。Part 1に登場したマカブに続くコンゴ出身のプロスペクト。見るからに強そうで本当に強いフィジカルと多彩で分厚い攻め口を併せ持つ見応えたっぷりの注目株だが、ややボクシングが正直過ぎるきらいも。もう一皮むければ世界は近い。

中谷正義

ライト級、6勝5KO、日本。豪腕で鳴らした土屋修平を一方的な3RKOに下した試合は圧巻だった。元はといえば高校時代井岡一翔、宮崎亮らと共に「興國五人集」と呼ばれた黄金世代の一角。恵まれた体格と抜群のバネや目の良さは中量級日本人の域を超えているが、1月11日予定の次戦はなんと歴戦の日本・東洋王者加藤善孝。プロ7戦目でこの高い壁を超えることができるかどうか、新年早々大注目の一戦だ。

エマニュエル・テイラー

スーパーライト級、17勝1敗12KO、アメリカ。高く 掲げたガードと頑強なフィジカルを武器にゴリゴリ前進しハードショットを振るう。単純極まりないボクシングではあるがそれが強い。最新ファイトでは技巧 で上回る元トップランカー ビクトル・カヨを相手に我慢のボクシングを展開し、大きな価値のある終盤ストップを勝ち取った。クラシカルな香り漂う無骨なファイターだ。

アミール・イマム

スーパーライト級、12勝11KO、アメリカ。スラリとした体躯から繰り出されるスピード感抜群のパワーショッ トは若々しい魅力に満ちていて、ひと目で分かるセンスと活きの良さがある即決派。手痛いカウンターを打ち込まれる香りは常に漂うが、それはそれで試合のスリル向上に一役買っていると言えるだろう。最大の懸念はプロモーターが黄昏のドン・キングだということ。試合枯れにならなければよいのだが……。

キリル・レリク

スーパーライト級、15勝13KO、ベラルーシ。ヨーロッパ最後の独裁国家ベラルーシにもボクシングのホープがいる。リッキー・ハットン傘下の無敗欧州王者セルゲイ・ラブチェンコ、そしてそのラブチェンコ以上のタレン トと噂されるこのレリクだ。東欧エリートのステロタイプとは違い、そのスタイルは実に柔軟でバネがありダイナミック。米大陸の天才型のような自由奔放さがある。良い機会に恵まれれば大きく羽ばたけるかもしれない。とはいえベラルーシ国内に留まっていては将来は明るくないだろうが……。

ジェフ・ホーン

ウェルター級、6勝1分5KO、オーストラリア。プロ5戦目でストップ負け経験のないタフなベテランガーナ人を電撃初回KO、7戦目では元世界挑戦者ベンラバーに明白な判定勝ち。その出世の速さが目を引く正統派のボクサーファイターだ。世界選手権と五輪では自身を負かした相手がそれぞれ金、銀を獲得したという組み合わせの不運があった。ザ・ホーネット(スズメバチ)の異名通りその一撃には毒針が秘められている。

エロール・スペンス

ウェルター級、10勝8KO、アメリカ。23歳にして完成形に近いボクシングを展開する秀才肌のサウスポー。 16戦無敗のタフなガーナ人ラーティに勝つなど、ロンドン五輪米国勢の中ではダントツの出世スピードを誇っている。飛び抜けてここがスゴイというより、全ての要素のレベルが高い。世界の舞台でスペンスを見る日はそれほど遠くなさそうだ。

エリクソン・ルビン

ウェルター級、1勝1KO、アメリカ。実はこのリストの中で唯一映像を見たことがない選手なのだが、あえてリスト入りさせたのにはワケがある。昨年3月、17歳の若さでロンドン五輪銅メダリストであるキューバのヤスニエル・トレドを相手に大金星を上げた超新星なのだ。彼と契約した新米プロモーターのマイク・タイソンはルビンを「ボクシングの未来を担いうる逸材」と まで絶賛する。その言葉を信じてみたくなった。

エディ・ゴメス

スーパーウェルター級、15勝10KO、アメリカ。ホンジュラスの血を引く骨太短躯のニューヨーカー。その体型からは想像できないほどの柔軟でスピーディなムーブが持ち味で、しかも連打の迫力もたっぷり。21歳という年齢からしても将来性はかなりのものだ。1月30 日、テレビ中継も予定される若手無敗対決で真価を問われる。

村田諒太

ミドル級、2勝2KO、日本。説明不要のロンドン五輪ミドル級金メダリストにして日本ボクシング史上最上級のウルトラホープ。その期待値の高さは今更語るまでもないが、ロマチェンコ辺りと比べればさすがに現時点での完成度やプロ適応という点で見劣りするのは仕方がない。変に先を急ぐのではなく、長い目で最高の結果を出せるようなキャリアを積んで欲しいところ。まずは2月22日、初の海外プロファイトとなるマカオでの戦いぶりに期待したい。

クリストファー・ピアソン

ミドル級、10勝9KO、アメリカ。数多のGBPホープの中では知名度こそ低いが、そのことが不思議なほど才能溢れる23歳のサウスポー。豊富なアマ実績に裏打ちされた隙のない、それでいて力強いボクシングからは確かなタレントを感じさせる。アマ時代には五輪メダリストであるヤマグチ・ファルカオやバヒト・サルセクバエフに勝ったこともあるエリート中のエリートだ。

イェフゲン・キトロフ

ミドル級、1勝1KO、ウクライナ。2011年世界選手権 決勝にて村田諒太を破り金メダルを獲得したウクライナのコンプリートファイター。そのアマ戦績は500戦以上とも、KO率は80%とも言われるが凄すぎてにわかには信じ難い数字だ。とにかく付け入る隙がないほど完成されており、あらゆる点でレベルが高い。GGGの再来とも噂される“ウクライナのライオン” は近い将来必ず全てのミドル級ボクサーにとって大きな脅威となるはずだ。

アーサー・ベテルビエフ

ライトヘビー級、3勝3KO、ロシア→カナダ。コヴァレフ旋風が吹き荒れるロシアンライトヘビーの新たなる刺客。世界選手権で金1銀1という文句なしの実績と岩のようなハードパンチを引っさげ、まずは挨拶代わりの3連続KO勝利を難なく飾った。安定感と重量感に満ちたその戦いぶりを見る限り、世界の舞台に上がってくるまでそれほど長い時間はかかるまい。近日ブレーク必至の重戦士だ。

マーカス・ブラウン

ライトヘビー級、8勝7KO、アメリカ。チャド・ドーソンやデミトリアス・アンドレードらと同系統でいかにもイマドキのアメリカンサウスポーといった趣のスピーディなボクサーパンチャー。無冠に終わったロンドン五輪米国代表の中で素質においてはトップ級と評価されている。一発の威力がウリの選手ではないが、今のところ倒しっぷりの良さもかなりのもの。伸びしろたっぷりといった雰囲気だ。

ユニエスキ・ゴンザレス

ライトヘビー級、13勝9KO、キューバ→アメリカ。天才秀才ザックザクのキューバ亡命組ではあるが、このユニエスキは契約したのが零細プロモーターということもあって現在に至るまで無名のまま。しかし昨年3月のKO勝利は隠れノックアウト・オブ・ザ・イヤー候補に挙げられたほどで破壊力は折り紙つきだ。きっかけ一つでブレークが訪れる日は遠くない。

ダミアン・フーパー

ライトヘビー級、6勝6KO、オーストラリア。近年の豪州における最大のホープとの声もある剛腕ファイター。五輪代表とは思えない荒っぽいボクシングを展開するが、これが強い。五輪では自身のルーツである先住民族アボリジニのシンボル入りTシャツを着て入場したことが「オリンピックの政治利用に当たる」として処分を受けたが、本人は全く後悔していないようだ。このふてぶてしさがプロでの武器となるか?

イゴール・メコンツェフ

ライトヘビー級、1勝1KO、ロシア。ロンドン五輪ライトヘビー級金メダリストにしてアマチュアPFP級の破壊力を持つ男。とにかく、パンチが、強い。そこにアマの頂点を獲った技術的基盤があるのだから手が付けられない。コヴァレフといいベテルビエフといい、ロシアのライトヘビーは何を食っているのか? ひょっとして彼らはソビエト連邦が極秘裏に開発したファイティング・サイボーグの生き残りではないのか? 2月22日にはマカオに登場予定。

オレクサンドル・ウシク

クルーザー級、2勝2KO、ウクライナ。ロンドン五輪ヘビー級金メダリスト。フランケンシュタイン的なヤバイ顔立ちと完成度の高い攻防兼備のサウスポースタイルがなんだかアンバランスではあるが、ここぞという場面の詰めの鋭さは見た目によーく似合っている。プロ二戦目にして元世界挑戦者のエピファニオ・メンドサを相手に一方的なKO勝ちを飾ってみせた。いかにメンドサが下の階級の選手とはいえこれは実力の証明として充分なものだろう。

ヒューイ・フューリー

ヘビー級、12勝7KO、イギリス。巨漢の若手ヘビー級として注目を浴びるタイソン・フューリーの従弟であり、その兄貴分以上の素材と噂されるフューリー家の最終兵器。198センチの巨体に似合わぬ軽やかさがあり、アマではユース世界王者だっただけあって技術もしっかりしたものだ。プロ入り当初はマイク・タイソンの史上最年少ヘビー級王者記録を更新すると息巻いていたが、さすがにそれは無理がある。焦らずじっくりと育ててほしい好素材だ。

アンソニー・ジョシュア

ヘビー級、3勝3KO、イギリス。今や全英の、あるいは世界のボクシングファンの期待を背負う最重量級の スーパーホープ。五輪金の栄光は彼の人生のハイライトなのか、それとも伝説の序章に過ぎないのか? 世界がこの男の飛躍を待っている。とはいえ早いテンポ で軽い相手と戦いまくる場数優先マッチメークのため、そんなにすぐにランクアップはしてこないだろうが。

ジョセフ・パーカー

ヘビー級、7勝6KO、ニュージーランド。あのデビット・トゥアが自分以上の逸材と絶賛するキウイの星。 192センチ103キロの体格とド迫力のラッシュ攻勢からは本格ヘビーの香りが濃厚に漂う。プロ6戦目では老雄フランソワ・ボタを2Rで粉砕してみせた。 とはいえヘビー級で21歳はまだまだケツの青いガキンチョにすぎない。慌てず急がず大きく成長してほしい。

Part 1

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6件のコメント
  1. いんげるまん permalink

    他じゃお目にかかれない情報ありがとうございます!
    実際この内の何人が日の目を見るのか分かりませんが、ボクシングを活性させてくれるといいですね~。

    • コメントありがとうございます。
      どんな評価の高いホープであっても過半数は人知れず消えていくのがこの厳しい世界の常ですが、若くて才能のある新鋭が出てくるのはいつだって嬉しいものですね。この中から次のスターが出てくることを楽しみにしています。

  2. KOKO permalink

    いや~今後のボクシング観戦(といってもYOUTUBEですが・・・)が楽しみになる有益な情報ありがとうございます。この選手たちに注目していくとしましょう。
    ヴェルデホはライトに上がったのですか?まあフレームも大きいし、世界行く頃には140になってたりして。
    プエルトリコにはヒーローが必要ですよ。まだまだコットは人気もありますが、引退が近いことは変わりありません。ファンマは完全にスター路線からは落ちましたし。
    スタイルもビジュアルもカッコいいヴェルデホは、スター選手になって欲しいですね。
    しかしリナレスもそうですが、スタイリッシュだからといって、強い、勝てるとは限らないのが格闘技なんですよねえ・・・

    • ヴェルデホのここ三試合はすべて133ポンド以上なのでほぼライト級の選手と見ていいと思います。タイトルマッチだと下げてくるという可能性も無きにしもあらずですが、あのフレームだとSライトまではすぐじゃないですかねえ。
      リナレスはやはりアゴの脆さがどうにも悲しい。こればっかりはいかんともし難いですから……。

  3. プクー permalink

    メチャクチャマニアックな情報ありがとうございます。
    身近に共有できる仲間がいない(自分がそうです)で大変だとおもいますが
    今後も孤軍奮闘してください。

    ここまでマニアックだと好きな選手って誰ですか?
    ベラルーシとかの選手に頑張って欲しいですね。
    昔ではありえなかった国ですので。

    • お気に入りを上げるとなると難しいですね。みんな多かれ少なかれ琴線に触れたからこそここに挙げているので……。しかしやはり攻撃的なハードパンチャーが好き、自分が痩せ身なのでスレンダーな選手が好き、アフリカとかカリブ海の選手がロマンを感じて好き、といった好みはあると思います。となるとベタですがやはりヴェルデホ辺りですかね?

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